ALT走行時の注意事項

1.ピットアウト(コースイン)の方法

サーキットでは、既に周回中の車両が優先です!

新たにピットアウトする車両は、最終コーナーから加速してくる車両の走路妨害にならない様に、

  1. ストレートに対して平行に車両を止める

  2. 左のサイドミラーと目視によるストレート上の車両確認。(ラインを譲った右側通行の車両の見落としに気を付けてください)

  3. ストレート上に車両が存在しないことを確認したら、ホワイトラインに沿って(カットしない様に)2コーナーまではコース右側に沿ったまま、速やかに加速。

  4. 周回中の車両の妨げにならなければ、2コーナー以降レコードラインに進入。追い付かれそうならば、そのままコース右側を通行して周回車両の通過後に進入

タイムアタック中の車両は、1コーナーへレコードラインを通ってギリギリ曲がりきれる速度(物理的に止まれる速度では有りません)で進入しますので、そのラインを塞がれてしまうと衝突または進路変更によりコースアウトとなり、大きな事故に繋がります。

コースイン時の『ホワイトラインカット』は、全てのサーキットに共通の禁止事項ですので、厳守して下さい

コースイン時の『右側通行』には理由が有ります

大きなサーキットでは、十分に加速してからコースに合流します。これは既に周回中の車両との速度差を無くし、尚且つ『これから進入する車両が有ります、速度はこれ位です』とアピールしてから合流する為です。しかし、ミニサーキットでは、長いストレートが無い為に十分加速出来ずに合流せざるを得ない場合も多く有りますので、周回中の車両の走路妨害にならない方法が指定されています。
当サーキットの場合、ピットはストレートの右側に有り、第1コーナーは右回りになります。タイムアタック中の車両はストレート左側から1コーナーのイン側クリッピングポイントを目指して100km/h以上の速度で進入して来る場合も有ります。この速度はレコードラインを通過してやっと曲がりきれる速度ですので、タイミング悪くコースインする車両にラインを塞がれたり、進入タイミングは良くてもゆっくりと通行されますと、減速を開始しても止まりきれません。
この様な事故を防ぐ為にもコースイン時は、十分な間隔と正しい進入ラインが必須です。国際サーキットに於いても、不慣れな走行車両がコースイン直後より急にレコードラインへ進路変更した為に追突事故に至った経緯も有ります。ミニサーキットだからと言って安易な考えで走行しないでください。

2.走行中

レコードライン上は、レーシングスピードで走っていることが想定です。合図の有無に関わらず、減速、停車は追突に繋がる危険な行為です。予め避ける方向へのウィンカーなどで合図を出し、ラインを外してから減速するか、速やかにピットインしてください。ラインを譲る場合は、譲られた車両がレコードラインを通れるように努めて下さい。(これはマナーです)

ALTでは、ストレートを利用してラインを譲ることを推奨しております。

  1. 最終コーナー進入までに右ウインカーを点滅して進路変更(進路を譲る)の意思表示をする

  2. 通常より速度を十分に落として、若干インよりから進入する(ミドル→イン→インをイメージする)

  3. クリッピングポイントを速度を落として通過し、イン側をキープする。アウト側に膨らまない様にする

  4. そのままストレート右側を、速度を落として走行(→1コーナー合流注意)

と言う手順でお願いします。ストレートに入ってから左→右に進路変更すると走行ラインが交差し、かえって危険です(右側から追い越しをかけられているかもしれません)。

  • ALTは、レイアウト的に追い越しが可能なポイントがストレートのみになりますが、圧倒的な加速力の差がないと追い越しは不可能です。抜かれる認識の無い車両を追い越す場合はお互いに危険が伴います。

  • ラインの譲り合いは任意です。タイムアタック中なのに無理して譲る必要は有りません。2コーナー以降でお譲りください。但し、サーキットは、赤旗、黄旗区間以外全区間追越可ですので、ストレートで右側から追い越されイン側に寄れなくなり、1コーナーを曲がりきれない等の事故に発展しない様、御注意ください。

3.ピットインの方法

  1. 2コーナー以降は進路右側を通行してショートカットコースに入る(ブラインドコーナーのイン側からショートカットコースに、コースを横切るラインで入らないでください)

  2. 徐行にて、トップターンコーナーから下って来る車両を確認する。

  3. トップターンコーナーから下って来る車両が無ければ、さらに右側通行にて最終コーナーの縁石の最内側ピットレーンに進入する。

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